リフォーム代を…→業者決まってない? 女性銀行員3人が鮮やか連携、特殊詐欺被害防ぐ 朝霞署が感謝状

佐藤誠一署長(左から)から感謝状を贈呈された埼玉りそな銀行朝霞支店の渡辺えい子さん、中村しのぶさん、五十嵐郁子さん、新庄明仁支店長=朝霞署

 女性行員らの機転と連携により特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、埼玉県警朝霞署は、埼玉りそな銀行朝霞支店(朝霞市本町)と渡辺えい子さん、中村しのぶさん、五十嵐郁子さんの同行員3人に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、5月23日午前11時ごろ、同支店に朝霞市の無職女性(84)が来店。総合受付の渡辺さんに「リフォーム代200万円を下ろしたい」と話した。詐欺を疑った渡辺さんは窓口担当の中村さんに女性の言動を報告。その後、女性の言動からリフォーム業者が決まっていないことも分かり、詐欺を確信した中村さんから報告を受けたマネジャーの五十嵐さんが同署に通報。駆け付けた同署員が女性を説得し、詐欺被害を未然に防止した。

 同日午前9時ごろ、女性方に息子を装った男から「会社の女性を妊娠させた。示談金200万円が必要」などと電話があり、信用した女性が現金を下ろすため、同支店を訪れていた。

 感謝状を授与された渡辺さんら3人は「年配で金額の多い人には使途を確認するように心がけており、お客さまの資産が守られて本当によかった」と胸をなで下ろした。新庄明仁支店長は「現金の引き出しなどは声かけを指導しており、行員の防犯意識は非常に高い」と話していた。

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