5G対応基地局の性能テスト行う拠点 東京の企業が滝沢に建設

基地局の性能テストを行うラボ

 通信計測器開発・販売のアルチザネットワークス(東京、床(とこ)次(なみ)直之社長)は6月30日、滝沢市巣子の市IPUイノベーションパークに建設した滝沢テレコムテストセンターの完成記念イベントを開いた。第5世代(5G)移動通信システムに対応した基地局の性能テストを行う施設で、近隣の岩手県立大卒業生も多数活躍している。

 県内外の関係者55人が、情報通信産業を支える新たなサービス拠点を見学した。センターは鉄骨2階建て、延べ床面積1391平方メートル。1階に試験を行うラボ5部屋、2階に関係者が滞在・宿泊できる5部屋を設ける。

 ラボでは、携帯電話の基地局会社のソフトウエアの性能をテストする。一度に膨大な数のスマートフォンが使われた場合や、緊急地震速報など緊急回線使用時の環境を疑似的につくり、負荷試験を行っている。

© 株式会社岩手日報社