静岡県熱海市の土石流災害によって、原則、立ち入りが禁止されている警戒区域が9月に解除されるのを前に7月1日から被災した住宅の修繕工事が始まりました。
熱海市は、ことし9月1日の警戒区域解除とともに帰還可能な被災者が自宅に戻ることができるようライフラインの整備を進めています。7月2日から警戒区域内の住宅の修繕工事が認められ、被災者が立ち会って、業者と家屋の状況を確認していました。修繕工事は市に届け出が必要で、これまでに5件の申請があったということです。
熱海市 危機管理課 小林敦 課長
「被災者の方も事情があると思う。(申請の)早い遅いは難しいかもしれないが実情に見合った形で復旧復興を進めてもらいたい」
土石流発生から、7月3日で2年。市によりますと、警戒区域に住宅が残る46棟のうち、現時点で32棟の帰還が可能な状態だということです。