「オールド・ボーイ」チェ・ミンシクの特別展開催、実弟は「カウンターズ」ラスボスのチェ・グァンイル

映画「オールド・ボーイ」や「親切なクムジャさん」などに出演し、日本でもその名を広めた俳優のチェ・ミンシクが30日、第27回「富川国際ファンタスティック映画祭」俳優特別展「チェ・ミンシクを見た」記者会見に出席し、インタビューに応じた。

チェ・ミンシクは、特別展で上映する10作品を自ら選んだと言い、うち短編2作品について「今回の映画祭に来て、昔はこんなものを撮ってたんだと改めて知った」とし、「大学卒業後か4年生の時に撮った気がするが、(上映しようと思うと)恥ずかしくて。私も本音は見たいが、今日は上映しない」と笑いを誘う。

この日は、演技を始めた当時も振り返った。彼は高校3年生の時、俳優になることを志したが「俳優になる方法がわからなかった。その時に新聞広告を見て、13万7千ウォン(約13000円)を払って劇団に入った」と回想。「初めて<台本>というものを読んでから今まで、他の道をさまようことなく俳優という職業をずっと続けてきたこと、それだけは自分を褒めてあげたい」と笑顔を見せた。

そんなチェ・ミンシクの弟も俳優として活躍しているのをご存じだろうか。

ドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」で最強の悪霊を演じ、最近は「リーガル・クレイジー 真剣勝負」でド・ギョンス(EXO D.O.)の上司、ソウル中央地方検察庁次長を演じたチェ・グァンイルだ。

チェ・グァンイルは過去にインタビューで兄弟について語っており、4人兄弟のうち次男がチェ・ミンシク、三男がチェ・グァンイルだと明かした。また長男と四男はともに画家だそうで、芸術にたけた兄弟のようだ。

テコンドー選手を目指していたが、けがで挫折。地方で仕事をしていたグァンイルは、ある日ソウルの自宅へ帰郷すると、家族で兄ミンシクの出演舞台を観に行くと言うので同行することに。しかし興味がなかったため居眠りをしていたところ、突然の叫び声に驚き目を覚ます。そして(兄ではなく)その声の主、ソン・ヨンチャンの演技に魅了され、自分も俳優になろうと決心したのだそうだ。

2020年に放送されたドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」が、ケーブルテレビで異例の大ヒットとなり、終映後に共演者によるバラエティー番組が放送された。その際MCから「お兄さんであるチェ・ミンシクさんと、このドラマについて何か話をされたのか」と尋ねられたチェ・グァンイルは「大した話はしていないが、<おまえ、本当に悪い顔をしてたよ>と言われた」と周囲を笑わせた。

互いに言及し合うことはあるもののまだ共演はなく、いつか何かの形で、2人並んだ姿を見てみたいものである。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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