新型コロナ、熱中症…年々増加の救急搬送に対応 蓮田市消防本部が「高規格救急車」増車 新体制の編成も

新たに配備された高規格救急車

 救急搬送時の感染リスクを抑えようと、埼玉県蓮田市消防本部(同市閏戸)は運転席と患者室の間に隔壁を設ける高規格救急車を導入し、6月30日、運用を開始した。

 市は高齢化やコロナ感染、熱中症患者の増加により年々増え続ける救急搬送に対応するため増車した。市消防本部南分署に5台目となる高規格救急車を配備する。    運転手の感染リスクを抑えるため、運転席と患者室を遮蔽(しゃへい)するドア状の装備を導入。これまで救急車は運転席と患者室がひと続きになっており、コロナ禍では、ビニールで遮蔽するなど、手作りで対応していた。

 増車に合わせ「日勤救急隊」を新たに編成した。平日、事務を担当する消防課などの職員7人が対象。日中の業務をしながら、出動や転院の要請が多数あった場合、3人が出動できるよう体制を整えた。

 市は「市民には適正利用を求めている。一方で行政が今できる対応を取ることで、市民の不安を取り除いていきたい」としている。

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