里山に涼やかな音色 風鈴170個飾り付け 小湊鉄道・月崎駅 千葉・市原

風鈴が揺れる小湊鉄道月崎駅に到着したトロッコ列車=1日、市原市

 小湊鉄道の月崎駅(千葉県市原市)で1日、夏の風物詩として定着した風鈴の飾り付けが行われ、列車や駅の利用者に涼やかな音色を届けた。時折雨が打ち付けるあいにくの天候の中、取り付けられた色とりどりの170個がホームに到着する列車の風に揺らされ、涼やかな音色を里山に響かせた。

 風鈴の飾り付けは、無人駅の同駅で清掃作業や花壇の整備を行っている地元のボランティア団体「森遊会」の田村孝之代表ら有志が月崎に来る観光客を迎えるため、夏のイベントとして7年前に始めた。

 同会が用意した風鈴に、県内外から送られたものを加え、取り付けられたのはガラスや陶器、金属製などバリエーション豊か。午前11時すぎにトロッコ列車が同駅に到着すると、乗客は爽やかな音に気付き、一斉にスマートフォンで撮影した。

 田村代表は「トロッコ列車は風鈴の音をじかに聞ける。里山を訪れ、涼しさを体感してほしい」と話した。8月末まで設置の予定。

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