KBC砂川、大会7号 「完璧」左翼席へ一閃 美来工科に4ー1<夏の甲子園2023・県大会>

 第105回全国高校野球選手権記念沖縄大会第6日は、コザしんきんスタジアムなどで2回戦8試合が行われた。知念は八重山に11―1、宮古は南風原に8―0、エナジックは南部工に8―1、沖縄尚学はコザに9―2、宜野湾は南部農林・南部商・開邦・真和志に20―0でそれぞれコールド勝ちを収めた。名護は八重山商工を7―4で下し、KBC未来は美来工科を4―1で制した。那覇商は2―0で与勝に競り勝った。2日は3回戦8試合が3球場で行われる。
 KBC未来は五番砂川将哉が四回、自身の公式戦初となるソロ本塁打を放ち勝利を引き寄せた。

 1回戦は無安打に終わり、「打たないと」と、悔しさを抱えて試合に臨んだ。1打席目は遊ゴロに打ちとられてしまったが、四回の第2打席。先頭で打席に入ると4球目、配球を読んだ内角のスライダーが「良いところにきた」。振り抜いた打球は大きく伸びて左翼席へ。「完璧だった。気持ちよかった」と顔をほころばせた。

 勢いづいた砂川はその後の2打席も安打を放ち、この試合チーム最多の3安打を記録した。

 投げては依田龍斗が9回1失点の好投。「打たせて取る投球ができたのは自分にとっても、チームにとっても大きかった」と納得の表情を見せた。

 チームはスローガンの「一戦必勝」を掲げ、次戦へと向かう。この日躍動した砂川も「いったん今日のことは忘れ、自分のスイングでチームが勝てるようにする」と力を込める。主将の比嘉晏利は「いつも通り自分たちの野球をする」と意気込んだ。

(名波一樹)

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