沖尚猛攻、コールド勝ち 伊波力投、六回途中2失点に抑える<夏の甲子園2023・県大会>

 第105回全国高校野球選手権記念沖縄大会第6日は、コザしんきんスタジアムなどで2回戦8試合が行われた。知念は八重山に11―1、宮古は南風原に8―0、エナジックは南部工に8―1、沖縄尚学はコザに9―2、宜野湾は南部農林・南部商・開邦・真和志に20―0でそれぞれコールド勝ちを収めた。名護は八重山商工を7―4で下し、KBC未来は美来工科を4―1で制した。那覇商は2―0で与勝に競り勝った。2日は3回戦8試合が3球場で行われる。
 沖縄尚学は14安打9得点の猛攻でコールド勝ちを収めた。先発の伊波慶治朗は中盤で崩れかけたが、直球を主体にした強気の投球で、相手打線を6回途中2失点に抑えた。

 3回まで走者を一人も許さず、三回には三者連続三振を奪うなど、ストライク先行で相手打者を打ち取った。上位打線にはスライダーも使ったが、あくまで自信のある直球で押した。伊波は「序盤は相手があまり初球を振ってこなかったので、テンポ良くどんどんストライクを取っていけた」と手応えを感じる内容だった。

 一方で5点リードで迎えた六回は制球が乱れ、単打と二塁打、四球で1死満塁とされ、この回途中での降板となった。「同じような配球でいこうとしたら、相手も3巡目で慣れてきていて、そこを捉えられてしまった」と課題も残した。

 3点差まで追い上げられた沖縄尚学は、直後に主砲仲田侑仁の3点本塁打などで六回一挙4点を取り、9―2で試合を制した。2日はエナジックと対戦する。仲田「一球一球しっかりと振っていきたい」と気合を込めた。

(砂川博範)

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