夏の訪れ告げる、たらい川下り 静岡・伊東温泉、転覆で水しぶき

静岡県の伊東温泉に夏の訪れを告げる「松川タライ乗り競走」が開かれ、仮装姿で川を下る選手たち=2日

 静岡県の伊東温泉に夏の訪れを告げるイベント「第68回松川タライ乗り競走」が2日、伊東市中心市街地を流れる伊東大川(松川)で開かれた。6種目36レースに211人が出場し、しゃもじ形のかいを懸命にこいで川を下った。

 直径約1メートル、深さ約30センチのたらいに乗り込み、約400メートルでタイムを競った。前日の雨で水流が速く、スタート直後から転覆する人が続出し、あちこちで水しぶきが上がった。

 仮装姿の選手が多く、神奈川県小田原市の会社員小林靖典さん(54)は星形のかぶり物で登場した。今回が6回目の出場で「優勝を狙ったが、今回は初めて転覆した。でも水が気持ちいい」と朗らかに話した。

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