山あげ祭へ、準備大詰め 那須烏山でリハや奉告祭

大山を立ち上げる若衆ら

 【那須烏山】国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の野外劇「烏山の山あげ行事」を行う「山あげ祭」のリハーサルが2日、金井2丁目の山あげ会館前で行われた。前日には今年の中心芸題を告げ回る「奉告祭」を実施。今月21日の開幕に向け、準備は大詰めを迎えている。

 今年の当番町・金井町の若衆が朝から舞台設営に当たったリハーサルは、強い日差しが照りつける中、行われた。午後1時ごろ、野外舞台の背景となる「はりか山」が人力で立ち上がると、見物した地元住民らから歓声が上がった。完成した舞台上では、演者たちが常磐津の三味線の音色に合わせ今年の中心芸題「将門」などの流れを確認した。

 筆頭世話人の関澤智(せきざわさとし)さん(43)はリハーサルを振り返り、「出来はまだ50点。駄目だった部分を一致団結して直し、心配なく本番に臨みたい」と話した。

 奉告祭は1日夕に行われ、「将門」と掲げた小屋台を引く若衆の列を関澤さんら世話人が率いて、烏山地区中心部を約4時間かけて練り歩いた。

子ども歌舞伎を踊る子どもたち
中心芸題を告げ回った金井町若衆団ら

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