スマートメーターで水道の自動検針 久慈市、岩手県内初の導入

久慈駅前で水道メーターに無線端末を取り付ける作業員=6月、久慈市中央

 久慈市は本年度、水道の検針業務に人手の要らないスマートメーターを県内で初めて導入する。無線端末を介して遠隔から使用量を把握できるもので、東北電力ネットワークの協力を得て来年3月末まで試行し、有用性とコストを検証して先の対応を検討する。検針員の確保が難しく、山間部など現場を回る労力も大きいだけに他の自治体から注目を集めそうだ。

 市中心部のJR久慈駅前で6月16日、作業員が雨の中、レンチなどの工具を使って縦10センチ、横11センチほどの無線端末を取り付けた。

 市が同社から端末を購入し、デジタル式の水道メーターに取り付けると、電力使用量を遠隔で収集できる同社のスマートメーター通信ネットワークに水道使用量のデータが集まる仕組み。

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