酒蔵ツーリズムに若者の声を 長崎国際大と九州本格焼酎協議会 8月に実証実験

梅ケ枝酒蔵の長野社長(右)の話を聞く学生=佐世保市ハウステンボス町、長崎国際大

 長崎国際大(長崎県佐世保市)と九州本格焼酎協議会(本部・鹿児島市)は「酒蔵ツーリズム」の実証実験に取り組む。ツーリズムに参加した学生から改善点などを聞き、より多くの観光客誘致につなげる。
 酒蔵ツーリズムは、地域の酒蔵見学や観光資源などを組み合わせて客を呼び込む観光スタイル。多くの自治体が観光客の呼び込みを目指す一方、夕方から夜にかけての観光消費額をいかに伸ばすかが課題となっている。協議会などは各地で広がりつつある酒蔵ツーリズムを通して昼と夜の楽しみ方を提案して滞在期間を長くし、地域への経済効果を高めたい考え。
 実証実験では同大国際観光学科の留学生を含む学生6人が8月、鹿児島県で本格焼酎の酒蔵ツーリズムに参加。若者や留学生の視点を聞いてツーリズムの内容を充実させる。実証実験には福岡国税局や長崎県酒蔵組合などが協力する。学生は来年度、第2弾として壱岐の酒蔵ツーリズムにも関わる。
 同大で6月13日、研修会があり、梅ケ枝酒蔵(佐世保市)の長野哲也社長や福岡国税局の渕上時夫筆頭酒類業調整官らが講演。学生は本格焼酎を中心とした酒類の基礎知識や業界の現状などについて理解を深めた。

© 株式会社長崎新聞社