人気の“ご当地フード自販機”、駅前オープンの無料休憩所に設置 周辺に行楽地点在、新魅力スポットに

テーブルやいす、着替えスペースなどが完備された無料休憩所「アスタバ」=26日、西武鉄道芦ケ久保駅前

 西武鉄道芦ケ久保駅(埼玉県横瀬町芦ケ久保)前に、5月から無料休憩所「アスタバ」がオープンした。木のぬくもりが感じられる施設内には、ジビエ肉や豚みそ、クッキーなどのご当地フードを扱う自動販売機が設置され、観光客らから人気を集めている。

 同施設は、鉄道利用者の利便性向上などを図ろうと、町が駅前にあった旧売店の室内約80平方メートルを改修した。木製のテーブルやいす、冷凍と冷蔵の自動販売機、熊除けの鈴などが入ったカプセル玩具販売機(ガチャガチャ)、着替えスペースなどを設置。登山・ハイキング客や地元住民らの憩いの場になっている。

 同自販機は、「横瀬ジビエ製造場」の鹿肉のミンチ(240グラム、2千円)やもも肉(120グラム、同)、そば処「紡(つむぎ)」の豚みそどぶろく漬け(2枚入り、千円)、焼き肉店「てっぽう屋」の秩父ホルモン(500グラム、2千円)、町民や町地域おこし協力隊員が製造した菓子などの商品計約15種を販売。今後も新商品が順次追加される予定。

 同駅周辺には、道の駅「果樹公園あしがくぼ」や、二子山、丸山、日向山などの登山コース、冬の絶景「あしがくぼの氷柱」といった行楽地が点在している。

 同町まち経営課の田端将伸さんは「無線LANも完備しているので、登山前のルート確認や観光地検索などに役立ててほしい。町民や観光客同士の交流の場としても活用してほしい」と、アスタバの利用を勧めている。

 利用時間は午前7時~午後7時。問い合わせは、地域商社「ENgaWA(えんがわ)」(電話0494.24.0898)へ。

ジビエ肉などの当地フードを扱う自動販売機

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