中国、6月の民間景況感50.5 2カ月連続で節目上回る

6月、北京のビジネス街を行き交う人たち(AP=共同)

 【北京共同】中国メディアの「財新」などは3日、中国の景況感を示す製造業購買担当者指数が6月は50.5だったと発表した。2カ月連続で好不況を判断する節目の50を上回ったが、前月から0.4ポイント悪化した。

 習近平指導部は、新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策を終了後の経済回復を目指すものの、遅れが目立つ。財新は、生産の伸びが鈍化しており、新規受注も依然として弱いと指摘した。生産の先行きに対する懸念が強く、市場の状況を不安視している企業もあったという。

 世界経済の減速が外需を減退させているとの見方が多く、製造業の雇用に対しても企業が慎重になっていると分析した。

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