「中国に移籍して驚きを与えた」世界のスーパースター5名

このところサッカー界でインパクトを与えているサウジアラビア。多くの資金を投じてスター選手を獲得し、驚きをもたらしている。

ただ、そのようなインパクトを残した国はいくつか存在しており、2010年代前半から中盤にかけては中国超級リーグが同じような立場となっていた。

今回は「中国超級リーグへの移籍で驚きを与えた5名のスーパースター」をご紹介する。

カルロス・テベス

クラブ:上海申花

推定年俸:3300万ポンド(およそ60.61億円)

マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、そしてユヴェントスでプレーしたカルロス・テベス。アルゼンチン代表のエースストライカーとして活躍し、豊富な運動量と闘争心で世界屈指の選手として評価された。

キャリアの締めくくりとして愛するボカ・ジュニオルスに戻ったが、2016年に年俸4000万ドルというとてつもない(当時は)オファーを受けて中国へ移籍することを決断した。ただ結局全く生活に馴染むことができず「ほとんど食べるものがない」という状況になったとか…。1年で契約を解除してボカに戻っている。

フッキ

クラブ:上海上港

推定年俸:1660万ポンド(およそ30.49億円)

川崎フロンターレ、北海道コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでプレーしたフッキ。Jリーグを飛び出してから欧州へと渡り、FCポルトとゼニト・サンクトペテルブルクでプレーし、ブラジル代表でも主力を担った。

コパ・アメリカ・センテナリオでセレソンのユニフォームを着てプレーした2016年の夏、4500万ポンドもの移籍金で中国へと移籍するという驚きの選択に。5シーズンを過ごして145試合77ゴールと結果を残し、そしてコロナ禍でチームを離れることを宣言。2021年にアトレチコ・ミネイロへ移っている。

ディディエ・ドログバ

クラブ:上海申花

推定年俸:1000万ポンド(およそ18.37億円)

中国でプレーした世界のスーパースターといえばディディエ・ドログバ。チェルシーで2004年から2012年まで多くのタイトルに貢献し、欧州で最もクリティカルなストライカーとして高い評価を得た。

そして2012年夏にチェルシーを離れることになり、選んだ移籍先は中国の上海申花。週給20万ポンドとチェルシー時代の2倍近い提示を受けて契約を結んだものの、最終的にはわずか半年での退団に。一説には給与未払いなどの問題があったとも言われるが…。

オスカル

クラブ:上海上港

推定年俸:2600万ポンド(およそ47.75億円)

最大のスターではないかもしれないが、おそらく最も驚きのタイミングで中国へ移籍した選手の1人だ。チェルシーで若くして活躍し、「NEXTカカ」とも呼ばれた天才アタッカーであったが、2017年に上海上港へと加入することを決断した。

ブラジル代表でもポジションを掴み始めていた20代前半の若手が中国へ行ったことは世界に驚きを与えたが、年俸はプレミア時代の2倍ほどになり、家族のためにこれを決断したという。そして現在まで中国に所属し続けている。

パウリーニョ

クラブ:広州恒大

推定年俸:1200万ポンド(およそ22.04億円)

逆の意味で驚きを与えたのがパウリーニョだ。トッテナムでプレーしていたときにはプレミアリーグに馴染めず、なかなか評価を高めることができず。そして中国に移籍したときにはキャリアの下降線をたどることになるかと思われたが…彼は完全にそれを裏切った。

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中国で大復活を遂げた彼はブラジル代表にも定着し、さらになんとバルセロナに移籍するというウルトラCも。中国からの獲得ということで不安視されたが、レギュラーを奪取して活躍。そして電撃的にインパクトを残して中国へと戻っていった。

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