どうなる盛岡市新庁舎の建設地 住民が署名3千筆を提出

 

 盛岡市の新庁舎の建設地を巡り、住民レベルの動きが活発化してきた。市中心部に近い11町内会は3日、内丸地区への建設を求める署名3千筆を市に提出する。内丸、盛岡駅西、盛南の3エリアが候補となって以降、署名が出るのは初めて。市は年度内にエリアを絞り込む方針で、議論の行方が注目される。

 署名は内丸地区の北東に位置する山岸、紅葉が丘、下米内などの10町内会で構成する山岸地区町内会連合会(3403世帯)と愛宕町第一町内会(350世帯)の連名。谷藤裕明市長宛てで「都市形成の歴史的経緯、防災上の観点から内丸地区とするよう強く要望する」との趣旨を明記する。

 各町内会が回覧板で募り、取りまとめた。世帯数と同程度の約500人分の署名を集めた洞清水町内会の藤田幸祐会長(63)は「市のシンボルとして県庁と一緒に内丸に残るべきだ。行動を起こすことが地域の意見反映につながる」と意図を説明する。

 

© 株式会社岩手日報社