財政難ユーベ、正GKシュチェスニーを人件費削減の一環で売却へ?

[写真:Getty Images]

ユベントスがポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー(33)を売りに出しているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

ユベントスの正GKシュチェスニー。20代前半のころはロッカールームでの喫煙という大問題を起こしたが、年齢を重ねるごとにピッチでの活躍が称賛を集めるようになり、アーセナル、ローマを経て2017年夏から在籍するユベントスではチームリーダーとしても存在感を放つ。

また、2022-23シーズンは公式戦40試合に出場しており、契約も2025年6月まで残しているため、今夏売りに出される理由はないように思える。しかし、ユベントスは経営状況が非常に厳しく、人件費削減に取り組んでいる状況だ。

マッシミリアーノ・アッレグリ監督はシュチェスニーを信頼しているものの、クラブとしては年俸650万ユーロ(約10億2000万円)の削減を目指しており、契約を2年残している状況では単純計算で20億4000万円のコストカットとなる。

移籍市場の海外部門を担当する幹部らは今週ロンドンを訪問予定。各クラブと顔をあわせる中でシュチェスニーも議題に上げるとのことで、オファーがあれば前向きに売却交渉に臨むとみられている。

2022-23シーズンはそれぞれリバプール、チェルシーにレンタル移籍していた元ブラジル代表MFアルトゥール(26)、スイス代表MFデニス・ザカリア(26)らの売却を目指しているとされるユベントス。余剰戦力ならまだしも、本当にシュチェスニーまで売りに出しているとなると、これも凋落を印象付ける出来事の1つと言えてしまうだろう。

なお、シュチェスニーの売却が成立した場合、幹部らは補強による穴埋めではなく、2番手の元イタリア代表GKマッティア・ペリンを1番手に引き上げることを優先すると考えられている。

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