●通算4度目、交流も企画
金沢プールで3日、世界水泳(14~30日、福岡市)に出場するフランス代表チームの事前合宿が始まった。東京五輪を含め4度目の受け入れとなる。同日はアーティスティックスイミング(AS)の選手12人が練習を行い、「設備が完璧」と絶賛した。コロナ禍の五輪合宿時はオンラインだった小中学生との交流も対面が予定されており、金沢と仏の親交が深まることが期待される。
選手は午前10時ごろプールに入った。時差調整も兼ねて軽めに泳いだり、音楽を掛けて演技の動きを確認したりして終始リラックスした様子だった。仏代表チームは2017、19、21年と金沢で調整を行っているが、AS選手団は初めての金沢調整となる。コーチのファブル・ジュリさんは「競泳のコーチ陣から金沢の話は聞いていた。環境は申し分なく、集中して臨めそう」と話した。
今回の事前合宿では仏のAS、飛び込み、競泳、オープンウオータースイミングの選手団のほか、初めてカナダの飛び込み選手団も受け入れた。オープンウオータースイミングの選手は白山市松任総合運動公園屋外プールで調整し、それ以外は金沢プールでともに19日まで練習する。
選手は期間中、地元の子どもたちとの交流会や指導者同士の意見交換会で親睦を図る。休日は兼六園などの市内観光や着物の着付け体験が予定されている。ファブルさんは「日本の子どもたちがどんな練習をしているのか見るのが楽しみ」と語った。市の担当者は「世界水泳直前の緊迫した中だが、金沢を存分に満喫してほしい」と話した。
各競技の練習は無料で見学できる。詳細は市のホームページから。