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市川市八幡地区の市街地にある竹藪(やぶ)などがうっそうとした森で「足を踏み入れたら二度と戻れない」との古い言い伝えで知られる「八幡の藪知らず」が2日夜、児童らの願い事の短冊で飾られ、ライトアップされた。七夕にちなみ15日まで毎夜照らされる。管理する葛飾八幡宮によると、神事以外の催しで使われるのは初めてという。
午後8時前に「3、2、1」のカウントダウンで「藪知らず」の敷地内に設置した数個のライトが点灯すると、地域の児童らの色とりどりの短冊約5200枚が浮かび上がり、歓声が起きた。市川市青少年相談員連絡協議会(黒田和宏会長)が創立60周年を記念して企画し、八幡宮に相談。「子どもたちのためなら」と了解を得て実現した。
記念行事の実行委員長で、八幡宮の氏子青年会会長も務める山中右次さん(52)は「コロナ禍で苦しい思いをした子どもたちが夢を持ち、励みになれば」。
葛飾八幡宮の持田篤史宮司は「神隠しといったオカルト的な取り上げ方をされがちな『藪知らず』だが、(祈りの場所としての)新たな光を当てていただき感謝したい」と話した。
ライトアップは15日まで毎夜、日没から午後9時まで実施する予定。
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