少佐のアルバム書籍化へ 60周年の「レルヒの会」総会 文化財保護で表彰報告

県文化財保護連盟からの表彰を報告。一本杖スキー研究委員会の会員らが記念撮影

レルヒの会(大西旬会長)は1日、上越市西城町3の高陽荘で本年度総会を開いた。本年度の事業計画などを決定したほか、新潟県文化財保護連盟から表彰を受けたことが報告された。

同会は本年度で60周年を迎え、周年事業としてレルヒ少佐のアルバムの書籍化などを実施する。アルバムはレルヒ少佐が日本に滞在した2年間で自ら撮影した写真や絵はがきで、高田や陸軍、スキーの様子などをまとめている。9冊あり、現在はいずれも上越市が所蔵。うち8冊は令和3年に市の有形文化財に指定されている。書籍の内容や形式は今後決めていくという。

県文化財保護連盟からの表彰は6月16日付。同会が主要活動として取り組む一本杖(づえ)スキーの普及や伝承が対象となった。同連盟は文化財保護に貢献している個人と団体への表彰を毎年行っており、一本杖スキー術が令和3年に市の文化財に指定されたことから、市の推薦を受け団体表彰となった。

大西会長は「とてもうれしく、活動の力、伝承の励みとなる。先人の努力のおかげ。上越の誇りとして、一般の人により広く伝えていきたい」と受賞の喜びを語った。

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