親子喧嘩における『絶対NG行為』5つ 子どもの心を深く傷つけてしまうタブーとは?

親子喧嘩は悪いことではない!ただし喧嘩内容に注意が必要

子育てしていると、お子様の行動がいちいち気になってしまい、叱っている途中から親子喧嘩に発展してしまう…という機会も多くあります。年齢が上がるにつれて、こどもも成長していくため、お互いの意見がぶつかり喧嘩になる機会も増えるでしょう。

親子喧嘩はお互いの考えをぶつけ合うという意味で悪いことばかりではありません。きちんと言いたいことを親子で言い合い、最後には話し合い仲直りすることで、より親子の絆が深まるきっかけにもなります。

しかし、喧嘩の最中の親から子どもへの言動には注意が必要です。子どもを傷つけるような言動をついやってしまうと、子どもの心を深く傷つけ、トラウマになってしまったり、その後の人格形成に悪影響を及ぼす恐れがあります。

親子喧嘩における『絶対NG行為』5つ

親から子に放たれる言葉や行動は、良くも悪くも子どもの成長に大きな影響を及ぼします。ここでは、子どもの心を傷つけてしまう親子喧嘩における『絶対NG行為』を紹介します。皆さんは心当たりありませんか。

1.子どもを信じていないような発言

親子喧嘩のきっかけとして、子どもが嘘をついているのではないかという疑念から生まれる喧嘩があります。「また嘘ついているんじゃないの」「そんなわけないじゃない!」と真っ向から子どもの言葉を信じない発言は、子どもの自己肯定感を下げてしまいます。

「何を言っても信じてもらえない」「本当のことなのにどうして信じてくれないの?」と不安や不満、そして強い孤独感に駆られてしまい、親に対する信頼性も下がってしまうでしょう。

「それ、本当?」と思うような内容であっても、まずは子どもの言葉を受け入れ、1つ1つ丁寧に確認しながら真意や状況を理解するよう努めましょう。

2.子どもの可能性を真っ向から否定する

子どもが挑戦しようとすることに対して、「あなたにできるわけがない」「あなたには無理よ」など、つい子どもの可能性を真っ向から否定するような言葉を投げかけていませんか。

例えば、友達と一緒に習い事がしたいと言われた時、このような言葉で可能性を否定してしまうと、子ども心に「自分にはできない」「自分はできなことが多いダメなやつ」というネガティブ思考が生まれてしまいます。

特に親から放たれる言葉は強く残るため、その後の人生において「どうせ自分は…」と自己否定につながる考えを強めてしまう恐れもあるので注意が必要です。

3.子どもの性格や考えを頭ごなしに否定する

子どもの人格否定は絶対にやってはいけない行為のトップに上がります。子どもの性格や考え方を取り上げて「こんなだから…」「だからあなたって子は…」と否定する言葉を言ってしまうと、子どもは自身を否定されたと受け止めてしまいます。

親にとっては「つい言ってしまった」発言かもしれませんが、自分が性格や考え方を頭ごなしに否定されることを想像してみてください。非常に辛いですし、自分のあり方を否定されたような気分になりますよね。

子どもは大人よりも感性が豊かで繊細です。そのため、私たちが感じるよりももっと強く、辛い思いや悲しい思いをしているのです。

4.子どもの存在を否定するような発言

子どもとの喧嘩の中で、あまりにイライラしてしまい「あなたなんて生まなければよかった!」と吐いてしまったことはありませんか。これは親として絶対に言ってはいけない言葉第1位です。

自分の存在そのものを幼いうちに親から否定されるという経験は、その後、「自分には本当に味方になってくれる人はいないのかも」「だって親からも見放されているし…」という思考に陥ってしまいます。

もしもついこのような発言をしてしまった場合は、すぐに謝罪し、本当はそんなことを思っていないことや子どもの良いところ、好きなところを褒めるなどしてアフターケアをしてください。とても強く心を傷つける言葉なので、その後も積極的に親から愛情を伝えましょう。

5.友達や兄弟姉妹と比較する

皆さんも幼い頃に友達や兄弟姉妹と比較されて悔しい、悲しい思いをした記憶はありませんか。友達や兄弟姉妹と比較された上で叱られる記憶は、思った以上に子どもの心を深く傷つけているのです。

こうした親の言動が深層心理に植え付けられるため、無意識に「自分は兄(兄弟姉妹)よりも劣っている」「〇〇ちゃんには勝てない」など、自身を卑下する原因となります。

親子喧嘩の後に親がするべきケアや仲直りのコツは?

親から子どもに絶対にやってはいけないNG行為を紹介しましたが、あまりに激しい親子喧嘩をしてしまった場合、うっかりしてはいけない発言や行動をとってしまう人も中に入るでしょう。親も人間なので、間違った行動をとってしまうことは誰しもあります。

そんな時は、以下のアフターケアや仲直りのコツを意識して、早めに子どもと仲直りし、心のケアに努めてください。

  • 喧嘩中でも最低限の挨拶は交わす
  • 自分が悪いと思ったことは素直に認めて謝罪する
  • 冷静になってから子どもの言い分を受け止める
  • 許してくれたり仲直りした時は「ありがとう」と感謝を伝える
  • 仲直り後は子どもの良いところ、好きなところを伝えながら愛情を示す

まずは親側から自分が悪かったところを伝え、謝罪しましょう。そうすることで、子どもも冷静になり、「ごめんなさい」と謝りやすい状況を作り出せます。

また、子どもの言い分をしっかり聞いた上で、今後どうするべきか、親側もどうするべきだったかを話し合い、お互いに頑張ろうと一緒に成長していく流れを作りましょう。

また、仲直りした後は、しっかり子どものことを愛していること、大事に思っていることを伝えることに尽力してください。愛情がしっかり伝わることで、喧嘩をしたとしても「仲直りすれば大丈夫」「喧嘩したからといって嫌われているわけではない」と理解してもらえます。

親子喧嘩で子どもを否定するような言動は絶対NG!

いかがでしたか。親子喧嘩が始まると、つい親側もヒートアップしてしまうこともあるでしょう。しかし、子ども自身を否定するような言動は絶対にいけません。もしもつい悪い言動をしてしまった場合は、すぐに謝罪し、子どもに愛していること、大事に思っていることを伝えましょう。

© 株式会社シュフーズ