深い味わいに感心 さかきん発酵鍋や御膳堪能 明治庵で普及イベント

さかきん発酵鍋や美容御膳、地酒などを味わう参加者

上越の新名物「さかきん発酵鍋」などを食するイベントが6月30日夜、大潟区雁子浜の割烹明治庵で開かれた。定員の40人が参加し、酒かすを用いた深い味わいを堪能した。

上越発酵鍋開発普及実行委員会が主催、普及イベントを企画している。実行委員会事務局で、岩の原葡萄園(上越市北方)の渡辺真守さん(45)は「酒かすは健康に良く、夏ばてにも効く。料理人の皆さんが工夫して味付けしている」と勧める。

明治庵では地元の竹田酒造店(同区上小船津浜)の酒かすと朝日池総合農場(同区内雁子)の無添加みそを使って発酵。能生のカニや甲羅から搾った汁、かんずりなどで味付けした。具材には自家栽培のキクラゲも入れた。明治庵の佐藤豊代表(63)は酒かすを「酒宝(しゅほう)」として紹介した。

テーブルには発酵鍋のほか、ビタミンD含有のキクラゲをふんだんに使った明治庵特製の「美容御膳」や竹田酒造店の特別本醸造や純米原酒、岩の原ワインなども並んだ。参加した妙高市関山の森山由美子さん(67)は「薄く見えるのに酒かすとみそで深い味わい。カニの香りも広がる。キクラゲの料理もおいしい」と笑顔で話していた。

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