ふるさと納税3倍超 5000万円、復興後押し 5日、地震から2カ月

義援金を手渡す髙井会長(右)=珠洲市正院公民館

 珠洲市へのふるさと納税が、5月の奥能登地震発生から今月3日までで、前年同期の3.3倍となる4962万9千円に上ったことが4日、市への取材で分かった。件数も2573件と3.6倍に上り、このうち176件は返礼を希望していない。5日で地震発生から2カ月。市は珠洲に向けられた善意に感謝し、一日も早い復旧・復興に活用していく。

 市によると、例年5月のふるさと納税の件数は1日当たり10件前後だが、最大震度6強を観測した5月5日から1カ月間は20件以上に増えた。最多は5月10日の419件で計736万7千円が寄せられた。

  ●応援メッセージも

 寄付した人からは「地震に負けず頑張ってください」「復興をお祈りします」などのメッセージが記され、職員を励ましている。

 珠洲市へのふるさと納税は昨年6月の地震発生後にも増加し、約4週間で422件、912万3832円が寄せられたが、今年はそれを上回るペースとなっている。泉谷満寿裕市長は「全国からのご支援に心から感謝している」と述べた。

  ●正院公民館に義援金 高岡の連絡協

 高岡市公民館連絡協議会の髙井清高会長ら57人は4日、珠洲市正院公民館を視察に訪れ、小町康夫館長に地震の義援金約8万円を贈った。

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