ヘビやサンショウウオ…住民手作りの「道標」トレッキングコースに 京都・南丹

絵の下描きをしたり、カッターでテープを切り抜いたりして道標を作る参加者(南丹市園部町・埴生区公民館)

 地域の山に親しんでもらおうと、トレッキングコースに設置する道標を住民らが手作りする催しが、京都府南丹市園部町の埴生区公民館であった。参加者は草花や動物などを描き、個性豊かな道標を作った。

 同区の住民と近くの農芸高が取り組む地域活性化事業の一環。昨年6月にコースを整備し、登山会なども開いた。

 道標は約15センチ四方の大きさで、アクリル板にヘビやシカ、サンショウウオなどの黒色のシルエット画と共に、歩く方向を示す赤色の矢印をあしらう。15枚を制作し、コース沿いに16日設置する予定。

 この日は区民や同高の生徒ら8人が参加し、アクリル板にマスキングテープを貼って鉛筆で下描きをした後、カッターなどで切り抜き、上からスプレーで描いた。考案した農芸高3年佐々谷蓮太郎さん(17)は「道標を見ながらトレッキングを楽しんでほしい」と話していた。

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