全学生に5千円相当の食品、図書カード 岩手県立大が物価高対策

千葉茂樹理事長から食品の詰め合わせを受け取る学生

 岩手県立大(鈴木厚人学長)は本年度、5千円相当の食材や図書カードなどを全学生約2500人に贈る。「学生ライフサポートプロジェクト」と銘打つ初の取り組み。物価高や新型コロナウイルス禍の影響を受け苦しむ学生の生活を経済面から支える。

 事業のキックオフセレモニーが3日、滝沢市巣子の同大で行われ、千葉茂樹理事長は「物価高の影響やコロナに起因するアルバイト需要の減少など、学生は厳しい生活を余儀なくされている。支援を就学や課外活動に有効に活用してもらいたい」とあいさつ。食材を詰め合わせたフードボックスと図書カードを学生に手渡した。

 新事業は、5千円相当の食料詰め合わせ、図書カード、大学生協アプリへのチャージの中から一つ選んでもらう仕組み。学生食堂や売店で使用できるアプリへのチャージが半数以上を占めているという。日本学生支援機構からの助成金300万円を活用し、残り約990万円は同大が負担した。

© 株式会社岩手日報社