パドレスがネルソン・クルーズのDFAを発表 DH併用は機能せず

日本時間7月5日、43歳の大ベテラン、ネルソン・クルーズのパドレスでのキャリアが終わりを迎えた。パドレスはマイケル・ワカを右肩の炎症で故障者リストに登録し、マット・ウォルドロン、マシュー・バッテン、ホセ・カスティーヨの3選手がメジャー昇格。ドミンゴ・タピアがマイナー降格となり、マイナーに落とせないクルーズはDFAとなった。パドレスの狙いはベンチの汎用性を高めること。今季は右打者のクルーズと左打者のマット・カーペンターという両ベテランがDHで併用されていたが、期待通りに機能しなかった。

クルーズはメジャー19年目の今季、49試合に出場して打率.245、5本塁打、23打点、1盗塁、OPS.682を記録。ボブ・メルビン監督は「タフな決断だった。彼はクラブハウスに大きなインパクトを与えていたし、リスペクトを集め、リーダーシップを発揮していた」と大ベテランの存在の貴重さを強調したが、「彼とカーペンターは基本的にDHになる。今はベンチの汎用性を高めることが必要なんだ。DHで休ませたい選手もいるし、選手起用の柔軟性を高めたい。だから、今日この決断をしなければならなかった」とDFAに至った理由を説明した。

結論から言うと、クルーズとカーペンターという2人のベテランによるDHのプラトーン起用は上手く機能しなかったことになる。両者とも期待通りの活躍を見せているとは言えず、パドレスには「打てないDH要員」を2人も抱える余裕はなかったというわけだ。クルーズはキャリア通算2055試合に出場し、2053安打、464本塁打、1325打点、OPS.856をマーク。オールスター・ゲームに7度選出されたほか、シルバースラッガー賞4度、本塁打王1度、打点王1度の実績を誇る。メルビン監督は「他球団でチャンスがあると思う」と話したが、43歳の大ベテランに手を差し伸べる球団はあるだろうか。

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