遠藤航、伊藤洋輝、原口元気が所属するシュトゥットガルト。
2016-17と2019-20シーズンに2部降格を味わい、ここ2シーズンも昇降格プレーオフを戦うなど苦しいシーズンが続いている。
そうしたなか、同クラブの会長であるアレクサンダー・ヴェーレ氏が『Heidenheimer Zeitung』のインタビューで様々な話題について語った。
「(トップクラブに返り咲くビジョンはあるのか)
2度の降格とコロナ危機でスポーツ的にも財政的にも多くを失い苦しんできたという現実がある。
クレバーな移籍政策などでその埋め合わせをしなければいけない。それは一朝一夕にはできない。
(つまり夏の移籍市場では2000万ユーロ≒31億円ほどの移籍黒字を出さなければいけないのか)
移籍での収入は基本計画に含まれている。しかし、自動的に黒字になるわけではない。移籍での出費もプランに入れている。そうでなければ、セール・ギラシを完全移籍で獲得することはできなかっただろう。
(ヴァルデマール・アントン、遠藤、伊藤、ギラシといった選手たちによって土台は築かれたのか?)
それは絶対的だ。 それでも、少しミックスさせたメンバー構成にしたい。 レンタル選手の獲得もそこに含まれるかもしれない」
この夏、シュトゥットガルトはレンヌからローンしていたFWギラシを900万ユーロ(14億円)で完全移籍させた。
クラブとしては、若い選手を育成しつつ、経験豊富な選手も加えてチームをミックスさせつつ、バランスのとれた編成にしたいということのようだ。そして、遠藤と伊藤はチームの軸として考えている模様。
そのシュトゥットガルトは地元に本社があるメルセデス・ベンツ銀行が胸スポンサーを務めてきた。
今後、メルセデス・ベンツグループはスリム化した形のパートナーとして残る一方、同じく地元に本社があるポルシェもスポンサーとして引き入れた。
ただ、胸スポンサーと袖スポンサーは未定のようで、来月のブンデスリーガ開幕までに見つけるのがクラブの目標のようだ。
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シュトゥットガルトは年間1000万ユーロ(15.7億円)ほどのスポンサー料を求めているというが、それが高すぎるという見方もある。
「スポンサーはもはや降格候補を相手にしないのか」と聞かれた会長は「難しい質問だ(笑)。今は高いスポーツ目標を掲げるつもりはない。中期的に考え、それに従って行動する。それは3年単位。まずはブンデスリーガのチームとしての地位を確立したい。それが現在地だ。もし4~5年目に新たな目標を掲げることができれば、多くのことを成し遂げたことになる」とも述べていたそう。