ウニオン・ベルリン、来季CLはオリンピアシュタディオンで開催

写真:EURO2024決勝の舞台にもなるオリンピアシュタディオン ©Getty Images

2022-23シーズンのブンデスリーガを4位でフィニッシュし、2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を手にしたウニオン・ベルリン。過去に元日本代表DF内田篤人が所属し、MF遠藤渓太の保有権も持っている同クラブにとっては、初のCL出場となる。

収容人数2万1717人のシュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライを本拠地としているが、来季のCLはより大きな会場であるベルリン・オリンピアシュタディオンで開催するという。

ドイツのウェブメディア『BULINEWS.COM』によると、ウニオン・ベルリンは2022-23シーズンにヨーロッパリーグに出場したが、この時は本来の本拠地であるアルテン・フェルステライで試合を行った。

そのため、理論的には来季のCLも自分たちの本拠地で戦うことが可能だが、クラブは7万4475人を収容するオリンピアシュタディオンを選択した。

クラブのディルク・ツィングラー会長は、この決断は軽く考えて決めたものでも、すぐに下されたものでもなく、賛成派、反対派の様々な議論がある中で熟考の末に決められたものだと語っている。

「CLの試合をアルテン・フェルステライで見たいという思いがある一方、そうするとチケットを諦めざるを得なくなり、失望する人が多く出てきてしまう。この決定により、すべてのウニオナー(ウニオン・ベルリンのファン)にチケットを提供することができる。我々のスタジアムは小さいため、ファンの方々が試合を観戦する機会は限られていた。そのような方々に、ぜひCLの試合を生観戦してほしい」

ウニオン・ベルリンのファンクラブ会員は5万6000人以上いるそうで、ツィングラー会長は「会員の方々にCLの試合を生観戦する機会を与えることは我々にとって正しい決断だった」とコメント。「私自身や子どもたち、孫たちにとって、アルテン・フェルステライは“第二の故郷”だ。多くのウニオナーにとっても同様だろう」としつつ、「クラブの歴史における最高の舞台を、より多くのウニオナーたちと一緒に楽しもう」と呼び掛けた。

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