竜巻か 突風から一夜 被害次々明らかに 気象庁機動調査班が現地調査=静岡・掛川市、菊川市

7月4日午後、静岡県の掛川市と菊川市で発生した突風から一夜が明け、被害の状況が徐々に明らかになってきました。竜巻が発生した可能性もあり、気象庁の機動調査班は5日昼前、現地に入り被害状況の調査をしています。

<滝澤悠希キャスター>

「掛川市中の工場です。白い大型のテントがおそらく突風の影響で金網を破って田んぼの中で倒れています」

掛川市中の建材加工会社では、4日午後5時ごろ、資材を保管するための倉庫が突風で飛ばされるのを従業員が目撃し、110番通報しました。

<野田栞里記者>

「もともとこちらにあった鉄の骨組みのテント型の倉庫は根こそぎ飛ばされ、いまは電線に引っ掛かっている状態です」

当時この倉庫の中や周辺に人はおらず、従業員約15人は工場の中で作業をしていて無事でした。現場周辺では4日午後、大気の状態が不安定で、いわゆる「ゲリラ豪雨」に見舞われていて、突風が吹いたとみられる時間帯は竜巻注意情報が発表されていました。

掛川市と菊川市では4日午後、竜巻とみられる突風が吹き、SBSの調べでは少なくとも建物が傾いたり屋根瓦が飛んだりするなどの被害が7件確認されています。

<清水英之記者>

「掛川市のゴルフ練習場です。ネットを支えるコンクリート製の柱が真ん中から真っ二つに折れてしまっています」

掛川市内にあるゴルフ練習場では約30mの高さの支柱9本が折れました。この現場に5日昼前、気象庁の機動調査班が到着し、被害の状況などについて調査を開始しました。

市などには突風被害の情報がほかにも寄せられていて現在、実態の把握が進められています。

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