虚偽の書類を府に提出した疑い、土木会社経営者ら逮捕 公共事業参入する狙いか

京都府警本部

 建設業の許可を得るための書類に虚偽の内容を記載して京都府に提出したとして、京都府警組対2課と城陽署などは5日、建設業法違反の疑いで、京都府木津川市加茂町の土木工事会社「木津川道路」の実質経営者の男(53)や同社代表取締役の女(44)ら計5人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、5人は共謀し、2020年7月と21年6月、京都府宇治田原町に設けた営業所に専任技術者を常勤しているように見せかけた虚偽の内容を、変更届け出書などの書類記載して府に提出し、不正に特定建設業許可を受けた疑いが持たれている。

 捜査関係者の説明では、同社は宇治田原町に営業所を新設して公共事業に新規参入するなど、事業を拡大する狙いがあったとみられる。

 同社は20年6~7月ごろ、宇治田原町に営業所を新設し、府に変更届書などを提出した後、同町発注の中央公園造成工事を約5700万円で落札。府警は同町に営業所がなければ、この工事には参加できなかったとみて調べている。

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