岩手の最低賃金どうなる? 改定議論スタート

 

 岩手地方最低賃金審議会(会長・丸山仁岩手大教授)は4日、盛岡市内で会合を開き、本年度の最低賃金改定の議論を始めた。労働者側は物価高騰を踏まえて賃上げを求めるが、円安に資源高と中小企業を取り巻く環境は厳しく経営者側には慎重論もある。8月の答申に向けて厳しい労使協議となりそうだ。

 労働者、使用者、公益代表委員の計15人が出席。粟村勝行岩手労働局長が丸山会長に諮問書を手渡した。

 2022年度の引き上げ額は、時給で示すようになった02年度以降最大の33円で本県の最低賃金は854円となった。東京(1072円)など全国との格差は依然として大きいが、青森県や秋田県を抜いて東北最下位を脱した。

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