中能登町井田の町名勝「不動滝」で5日、恒例の滝開きが行われ、白装束の僧侶らが高さ約20メートルから落ちる豪快な水しぶきを浴び、家内安全や無病息災を願った。
前日までの雨の影響で水量は例年より多かった。真言宗圓光寺(えんこうじ)の長谷契俊(けいしゅん)住職らが法要を営んだ後、一般参加の25人が次々と滝つぼに入り、全身で冷水を受け止めた。
初めて体験したという中田暁さん(22)=金沢市=は「水圧がすごかった。身も心も清められたようで心地よい」とすがすがしい表情を見せた。
5日の石川県内は前線を伴った低気圧の影響で雲が広がった。夕方には雨が降る見込みで、金沢地方気象台は県内の広い範囲に強風、高潮の各注意報を発表した。正午までの最高気温は金沢で29.9度など、ほぼ平年並みだった。