静岡・西部突風被害 掛川市で気象庁現地調査 島田市の落雷原因断水は一部6日未明にも復旧見込み

4日、静岡・西部で突風が発生し、掛川市や菊川市などで被害が確認されています。5日、掛川市では気象庁機動調査班が現地調査を実施しました。

4日の県内は、上空に寒気が流れ込んだ影響で、大気が不安定な状態となり、各地で落雷、大雨やひょうが降るなど、大荒れの天気となりました。県西部では夕方、突風が発生しました。

(倉庫の持ち主)

「すごい雨と風とひょうが降ったんですよ、(倉庫が)飛んだのは分からなかった、見たら、ない状態・・・」

(川口 卓也 記者)

「こちら20mほどのビニール製の倉庫ですが金属製の骨組みは折れ、、原型が分からないほどに変形してしまっています」

掛川市中にある建材加工会社では、資材を置くためのビニールの倉庫が飛ばされました。また掛川市千浜では大型トレーラーが横転、男性運転手が軽傷を負いました。現場近くの住民に話を聞くと…

( 付近の住民)

「雷が何回も落ちて上は真っ黒、午後5時ごろ雨が降り出して嵐のようだった」「小屋が倒れた、軽トラの上に、500~600キロあるので、そうは倒れない」

掛川市満水にあるゴルフ練習場では、支柱が9本倒壊しました。当時、14,5人の客がいたということです。

(掛川ゴルフガーデン 新貝守正 副支配人)

「音は風のゴーという音だけで支柱が折れた音はしなかった、客は中に避難していてけがはなかった」

Qその時の様子は?

「皆さん、えーという感じで驚いていた、経験したことない雨だと思う」

このほか菊川市では、国指定の重要文化財「黒田家代官屋敷」にも被害がありました。かやぶき屋根を支える木の一部分が落ちているのを、5日朝、この家の住人が見つけました。

(川口 卓也 記者)

「こちらでは大量の太陽光パネルが風でめくれ上がるような形で被害にあいました、また一部はほかのパネルの上に乗ったままとなっています」

御前崎市では、太陽光発電の施設2か所で、突風によりパネルが飛ばされるなどの被害が確認されています。

今回の突風被害の原因は何だったのか。5日、掛川市では原因調査の為、気象庁の機動調査班の4人が現場に出向き、被害の状況を確認しました。

調査は、市内約20カ所で行い、突風被害が発生した現場を写真に収めたり、被害にあった住人や施設の関係者らに被害のあった時間帯の天候や突風の状況などの聞き取りを行いました。

(調査員)「向こう側からの風?」

(副支配人)「そう、東風でね」

調査員は、現時点での聞き取りの中で「竜巻の目撃情報は無かった」と話しました。

(静岡地方気象台 上清直隆 次長)

「聞き取り調査で聞いた印象では、東風やひょうが降っていたという情報をいただいた」「今のところ竜巻の目撃情報は聞き取りではない、竜巻だったかは申し上げることはできない」

5日の調査結果は、収集した情報を精査したのち、6日以降に発表されるという事です。

速報です。

4日の落雷の影響で給水ポンプが故障し、最大415世帯で発生している静岡・島田市神座地区の断水について、島田市は5日 午後、6日 午前0時ごろの復旧を見込んでいると発表しました。島田市は現在市内8か所に給水タンクを設置しているということです。

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