パチンコで借金、公務員宿舎からスノボやウエア盗み売却 元警察官「信用失墜させた」

男が所属していた滋賀県警大津署

 滋賀県の公務員宿舎で他の住人のスノーボードなどを盗んだとして、窃盗の罪に問われた元大津署交通2課巡査の男(24)=懲戒免職=の初公判が5日、大津地裁(畑山靖裁判官)であり、男は起訴内容を認めた。検察側は懲役10月を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は7月14日。

 検察側は、男がパチンコなどで借金を重ね、宿舎の共用倉庫にあった被害品をリサイクルショップで売却していたと経緯を説明。論告では「犯罪を取り締まる立場の警察官でありながら犯行に及んでおり、強く非難されるべき」と指摘した。

 弁護側は「懲戒免職になって強い社会的制裁を受け、被害回復も図られている」として情状酌量を求めた。男は「警察の信用を失墜させる行為で大変申し訳ない」と話した。

 起訴状によると、男は4月2日、自身が住む大津市内の公務員宿舎の共用倉庫から、住人の県職員の男性が保管していたスノーボードやスキーウエアなどが入ったバッグを盗み、同16日にはテント1張と薪(まき)ストーブ1台を盗んだ、としている。

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