中国の習氏、核使用反対を伝達か ロシア大統領に、英紙報道

ロシアのプーチン大統領(左)、中国の習近平国家主席

 英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は5日、中国の習近平国家主席が今年3月、モスクワでプーチン大統領と会談した際、ウクライナへの核攻撃に反対すると直接警告していたと報じた。西側と中国の当局者の話としている。

 ロシアのペスコフ大統領報道官は5日、報道内容を「確認できない」とし、「交渉の要点は声明に明記されている。それ以外は全て作り話だ」と述べた。

 習氏は昨年11月にドイツのショルツ首相と会談した際、ウクライナ情勢を巡り「国際社会は核兵器の使用や脅しに対し、共同で反対すべきだ」と発言し、ロシアをけん制したと受け止められた。一方、ウクライナでは中国がロシア寄りだとの不信感が根強い。

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