バイエルンが本拠地を改修、立見席は大幅減少へ

写真:今オフに改修工事が行われているアリアンツ・アレーナ ©Getty Images

バイエルンは、本拠地アリアンツ・アレーナの改修についてクラブ公式サイト等で報告している。

アリアンツ・アレーナでは2022-23シーズン終了直後から改修工事が行われている。ピッチは現在の天然芝からハイブリット芝への変更が行われており、アリアンツ・アレーナのマネージングディレクターを務めるユルゲン・ムート氏はその工程と効果を次のように解説している。

「現在は人口繊維の下地を敷いているところだ。その間に天然芝を敷いていき、将来的には人口繊維と天然芝の両方のメリットを生かしたピッチになるだろう。より質の高いピッチになり、プレーしやすくなるはずだ」

また、観客席ではサポーターが集う北側エリアの改装が行われている。本来このエリアは立見席だったが、その大半に座席が設けられて着席エリアとなり、コーナーの部分だけが立見席になるという。また、車椅子スペースなども追加設置される。トータルの収容人数は7万5000人で変更はない。

この改装はミュンヘン地方行政局の勧告に基づき、安全面の観点から行われるものであり、また立見席のシーズンチケット保有者およそ1000名から座席のあるチケットへの変更希望が出ていたこともあり、その要望にも応える形となった。

アリアンツ・アレーナは来年ドイツ国内で行われるEURO2024、そして2025年5月に行われる2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ決勝の試合会場になっており、バイエルン側は「これらの大会を考慮し、常に最先端の会場であり続けられるよう、熱心に近代化を続けていく」としている。

ただ、地元メディア『Merkur.de』によると、およそ15ユーロ(約2350円)で観戦できる立見席が減り、50ユーロ(約7850円)の座席が増えることについて、ファンの間では「50ユーロでゴール裏に座りたい人がいるのか」「リーズナブルな価格でスタジアム観戦できる人が少なくなる」などと批判の声が上がっているという。

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