ハードなプレーや生活を余儀なくされるサッカー選手には怪我や病気がつきものだ。それによって残念ながら引退を余儀なくされてしまう者も…。
今回は『Planet Football』から「怪我や病気によって自身の意志に反して引退しなければならなくなった選手たち」をご紹介する。
アーロン・ムーイ
国籍:オーストラリア
引退:2023年
今夏32歳にして現役を引退することになったオーストラリアの名司令塔。参入ドラフトでウェスタン・シドニー・ワンダラーズに移籍し、小野伸二らとともに大活躍してレギュラーシーズン優勝に貢献。その後マンチェスター・シティに引き抜かれ、メルボルン・シティでプレーした。
20代終盤に中国へと渡ったが、その後恩師のアンジュ・ポステコグルーに誘われてセルティックへ移籍してヨーロッパで復活。活躍を見せていたものの、背中やハムストリングに慢性的な怪我を抱えながらプレーしていたそうで、若くしての現役引退を余儀なくされたという。
ジャック・ウィルシャー
国籍:イングランド
引退:2022年
アーセナルで若くして中心的な選手になった天才センターハーフは、キャリアを通して不幸な怪我に悩まされ続けた。愛するクラブを離れた後もなかなか継続的にプレーすることができず、度重なる離脱でピッチに立てない日々が続いた。
そして2022年夏、29歳の若さで現役を引退。「最高レベルでプレーしてきた自分にとって、正直に言えばこのような立場になることは想像していなかった。しかし自分が達成してきたことに大きな誇りを持ってキャリアを振り返ることができる」と話し、指導者としての道を歩むことになった。現在はアーセナルU-18を指揮しており、その手腕には高い評価が集まっている。
セルヒオ・アグエロ
国籍:アルゼンチン
引退:2021年
マンチェスター・シティで数多くのタイトル獲得に貢献したストライカー。リオネル・メッシの親友として知られる彼は、アルゼンチン代表でも多くの試合に出場し、世界屈指の点取り屋として長いキャリアを積み重ねてきた。
そしてキャリアの最後にリオネル・メッシとともにプレーしようとバルセロナへ行くことを決めたが、これが大きなターニングポイントに。メッシは財政難のために退団を余儀なくされ、そして彼は心臓の不整脈が悪化してプレー続行が不可能に。33歳で現役を引退せざるを得なくなってしまった。
スチュワート・ホールデン
国籍:アメリカ
引退:2014年
アメリカの代表チームで25試合に出場した名MFだが、ピッチの外で多くの不運に見舞われた選手だ。若くしてイングランドに渡り、サンダーランドに所属したものの、ライバルであるニューカッスルのファンに襲撃されて重傷を負い、アメリカへと帰国することに。
そしてヒューストン・ダイナモで活躍して再びイングランドに渡るも、ボルトンで活躍していたピークの時期に大腿骨骨折を1回、前十字靭帯断裂を2回経験。そして2014年に現役を離れ、若くして解説者に転身した。現在はメディアで活躍する一方、マジョルカのオーナーの1人として投資家としても成功している。
マイケル・ジョンソン
国籍:イングランド
引退:2012年
マンチェスター・シティの『ガラスの天才』マイケル・ジョンソン。17歳でトップチームにデビューし、新世代のボックス・トゥ・ボックスMFとして高く評価されたものの、そのキャリアは怪我によって妨げられてしまった。
2年目にはヘルニアで手術を余儀なくされ、その後腹部を炒め、さらに膝を壊してしまった。その間にうつ病を患ったことでプレーに支障をきたすようになり、わずか24歳にして現役を離れなければならなくなった。現在はメンタルの治療を受けながら不動産業を行っているという。
ライアン・メイソン
国籍:イングランド
引退:2018年
トッテナム・ホットスパーの下部組織で育ったライアン・メイソン。18歳でUEFAカップに出場するなど高く評価された若手選手だった。数多くのクラブに貸し出された後、2016年にハル・シティへと完全移籍した。
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彼に不幸が訪れたのは2017年の1月。チェルシー戦でギャリー・ケイヒルと接触した際、頭部に「交通事故のよう」なほどの重度な骨折を負ってしまう。手術で28本のネジと45本のホチキス針を埋め込むというとてつもない処置を受け、なんとか一命はとりとめたものの、サッカーを続けるにはあまりにも危険という診断を受けて引退した。現在はトッテナムで指導者を務めており、来季はポステコグルー監督の下でアシスタントコーチを務める。