本格運行前の新型特急「スペーシアX」 走行中の車内で観光業者と旅行会社の商談会

 観光業者と旅行会社の商談会を浅草から日光までの電車の中で開くという珍しい取り組みが5日に行われました。使われた車両は7月15日に運行開始予定のあの新型特急です。

 浅草駅のホームにやってきたのは東武鉄道の新型特急「スペーシアX」です。

 この商談会は、都内から日光に観光客を運ぶスペーシアXの乗り心地を本格運行する前に体験してもらいながら日光の観光について商談してもらおうと日光市が主催したものです。

 日光市の粉川昭一市長も乗車し車内放送で日光観光をPRしました。

 商談会には旅行代理店など23社と日光市内の観光業者23社が参加しました。

 世界遺産、日光の二社一寺の近くにあるホテル日光千姫物語の八代政文営業部長も今回の商談会に参加しました。日光全体を盛り上げたいと出発前のインタビューで話しました。日光千姫物語ではその立地を生かし御朱印を集める企画を進めていて旅行代理店に魅力ある取り組みを説明していました。

 5日は、浅草と日光の往復で約140の商談が行われました。新型コロナの影響で落ち込んでいた観光需要が、ここにきて急増しています。

 7月15日のスペーシアXの運行開始が観光の起爆剤として期待される中、日光市はこれをチャンスととらえコロナ禍前を上回る観光の振興を目指しています。

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