愛犬の食欲減退をサポートする『ご飯のトッピング』4選!食いつきをよくするコツとポイント

1.かつお節

かつお節は香りが良く、犬の食欲を増進します。また、かつお節の原料は基本的にかつおだけで、添加物などは入っていないので、犬にも安心して与えられます。

かつお節にはビタミンやミネラル、アミノ酸などが含まれているため、栄養面でもトッピングするメリットが十分あります。また、旨味成分でもあるイノシン酸が豊富なので、食欲が落ちているときでも食が進むでしょう。

さらに、かつお節は削り方によって大きさや硬さが異なるので、犬が食べやすいタイプをさがしてあげるようにしてください。犬の場合は薄く削られたものの方が食べやすく、特にドライフードなど乾いた食べ物にトッピングする場合は小さめのものや粉末状のものがおすすめです。

サイズが大きすぎると、かつお節だけを選んで食べてしまうので、食材と馴染みやすいものを探してみてください。

2.納豆

納豆は、良質な植物性たんぱく質を摂取できる栄養豊富な食材です。そのほかにもビタミンやアミノ酸、ポリフェノールの一種である「大豆イソフラボン」や「大豆サポニン」なども含まれているので、犬の健康維持にも役立つでしょう。

また、独特の強い香りがして、これを好む犬も多くいます。そのため、食欲が落ちているときにトッピングすると、食べるようになってくれることもめずらしくありません。

ただし、大豆はどちらかというと消化しにくい食材のため、犬に納豆をあげる場合は、大豆の粒そのままのタイプよりも「挽き割りタイプ」の方がおすすめです。粒タイプの場合は刻んであげるなどの工夫をして、消化しやすい状態にしてあげてください。

3.無糖ヨーグルト

ヨーグルトは腸内環境を整える働きがあるため、健康管理のために毎日食べているという人もいると思います。健康的なイメージのあるヨーグルトは、犬にとっても有益な食材です。

また、ヨーグルトの風味を好む犬も多いため、食事にトッピングしてあげるとパクパク食べるようになってくれることが期待できます。ただし、砂糖が加えられているものを与えると肥満の原因になるので、トッピングする際は無糖タイプを選びましょう。

ちなみに、犬は乳糖を分解できないため、牛乳を与えると下痢をしてしまうことがあります。そのため、牛乳からできているヨーグルトを与えて問題ないのか心配する飼い主さんもいると思いますが、ヨーグルトは製造工程で乳糖が分解されているので問題ありません。

4.煮汁、だし汁

肉や魚、野菜などを茹でたあとの煮汁や、塩分を加える前のだし汁なども、犬の食欲を増進するために活躍します。食材に含まれる水溶性の成分は、煮汁やだし汁などに流れ出ているため、食欲をそそる香りがするだけでなく栄養面でもサポートしてくれるでしょう。

ドッグフードや手作り食にこれらをかけてあげることで、香りも良くなりますし水分量が増えて口当たりも良くなります。

ただし、ねぎ類など犬の健康を害する恐れのある食材が入っている場合は、決して与えないようにしてください。

まとめ

この記事では、比較的手軽に取り入れられるトッピング食材をご紹介しました。犬は味覚よりも嗅覚の方が優れているため、香りが強いものを少量トッピングすることで、食欲がアップしやすいでしょう。

ただし、トッピングをしすぎて栄養バランスを崩してしまったり、肥満にしてしまったりすることのないように注意しましょう。

また、犬の求めに応じてトッピングをすると、どんどんわがままになってしまうことも考えられます。与える量や与え方に気をつけながら、愛犬が美味しく味わえる食事を用意してあげてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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