パン愛が深まる…!長野の「トリュフベーカリー」ご当地パンが最高だった

【mills by TruffleBAKERY】 トリュフベーカリーといえばコレ。白トリュフの塩パン

白い塩がのったバターロールパン。一見ふつうのバターロールパンにしか見えない。ところが、口にした瞬間、静かな戦慄が走る。気品があり、豪奢な味で、おとなっぽい。

『TruffleBAKERY(以下トリュフベーカリー)』の代名詞「白トリュフの塩パン」(204円/以下すべて税別)である。

自家製のトリュフバターをパン生地に巻き込んで焼いたのち、仕上げにトリュフオイルを塗り、トリュフ塩をかけたものだ。

【21枚】長野の人気パン屋「トリュフベーカリー」をみる

【mills by TruffleBAKERY】 トリュフベーカリーのパンに関する説明をしてくれた細谷心之助さん

「白トリュフの塩パン」を食べてみたい。芳しい香りを鑑賞したい。

……と思ってやまないパン好きが巷にあふれている。

ところが、これが、なかなか。人気がありすぎて『トリュフベーカリー本店(門前仲町)』ではひとり3個までしか購入できない。

「長野市内にある『mills by TruffleBAKERY』なら何個でもご購入いただけます」

製造長の細谷心之助さんは続ける。

「前日の昼までにご注文いただければ100個でも大丈夫です」

【mills by TruffleBAKERY】

100個は大袈裟だとしてもこの日「白トリュフの塩パン」が15個も取り置きしてあった。本店ではまちがっても買えない個数だ。

「TVや雑誌で紹介していた『白トリュフの塩パン』を食べてみたい!」と思ったら『mills by TruffleBAKERY』に頼めば、確実に入手できる。

広い店内にはおいそうなパンが勢ぞろい!

【mills by TruffleBAKERY】 細谷さんが選んでくれたmills by TruffleBAKERYのパン

オシャレな店内には「白トリュフの塩パン」以外の、おいしそうなパンがたくさん並んでいた。

そのなかから食べてほしいパンを5つ、細谷さんに教えてもらった。

【mills by TruffleBAKERY】 生ドーナツ(キャラメルパッション)

「いま、生ドーナツが流行っていますが、うちではふつうの『生ドーナツ(280円)』のほか、3つのフレーバーの生ドーナツを作っています。そのなかから、ぼくが大好きな『生ドーナツ キャラメルパッション(320円)』を紹介させていただきます」

太白ごま油で揚げた生ドーナツに、パションフルーツシードとキャラメルパウダーをまぜたものをコーティング。

生ドーナツ特有のフワフワの食感と甘じょっぱさがクセになる。

【mills by TruffleBAKERY】 生ドーナツ(キャラメルパッション)。コレ、好きかも

生ドーナツを太白ごま油で揚げているとは思わなかった。

「トリュフベーカリーの企業理念として添加物やマーガリンを使わず、オーガニック食材を用いたお子様でも安心して食べていただけるパンを作らせていただいています」

きちんとした食材を使っているところもトリュフベーカリーの人気の秘密かもしれない。

【mills by TruffleBAKERY】 ちぎりパン

「うちの子どもも大好きな『ちぎりパン』(330円)も食べてほしいです」

湯種製法で作った、もっちり食感の食パン生地に、バターとオーガニックシュガーをまぶして焼いたものだ。

【mills by TruffleBAKERY】 手でちぎって食べるとおいしいちぎりパン

その名の通り、手でちぎれるぐらいモチモチで、しっとりしている。子どもはもちろん誰が食べてもおいしいはず。

バターをぬってもいいかもしれないが、そのままが一番おいしい。

牛バラ肉がゴロっと入ったカレーパンもうまし

【mills by TruffleBAKERY】 TOLOPANカレーパン

「自家製スパイスで作ったカレーに、赤ワインで煮込んだ牛バラ肉がゴロッと入った『TOLOPANカレーパン(330円)』もおいしいです」

ラードで揚げているのでサクッとした食感が愉快。

大きめにカットした牛バラ肉もうまった。オーブントースターでリベイクしたらもっとおいしいはず。

【mills by TruffleBAKERY】 この店でしか焼いていない、長野のご当地パン、長野ミルク

「牛乳パンをご存知でしょうか。長野県民が大好きなご当地パンで、ぼく(東御市出身)も子どもの頃から食べていました」

『mills by TruffleBAKERY』では牛乳パンをブラッシュアップ。「長野ミルク」の名で販売している。

「長野ミルク」には大(540円)と小(280円)がある。大きさと形だけの違いだろうと思っていたが、そうではなかった。

「ベースのパン生地は同じですが、小は生地にバターを練り込み、歯切れのいいパンに仕上げました。ミルククリームの材料も同じですが、ミキシングの仕上がりを変えています」

ホイップした生クリームに、長野産ミルクジャムを加えているのだが、大はミルククリームをぬった後パンを切るため、生クリームをしっかりとたてているという。

【mills by TruffleBAKERY】 大と小ではパン生地とミルククリームの味が違うことに驚きました

大は生地がモチモチで、ミルククリームがややどっしり。といってもあっさり系の生クリームを使っているので、口当たりは軽くてまろやか。小は思った以上にミルククリームがつまっていて、食べごたえがある。とはいえ、パン生地の歯ごたえがいいので、けっして重くはない。

同じパンでもレシピを若干変えることで、パン生地とミルククリームに食感と舌触りに変化が生じるとは思わなかった。

どちらが好みか、食べ比べをすると愉しいはずだ。

スイーツ女子が大好きなキャロケも並んでいる

【mills by TruffleBAKERY】 トリュフベーカリーではキャロケ(キャロットケーキ)も焼いていました

「『キャロットケーキ(298円)』もぜひ食べてほしいです。オールスパイスとシナモンをきかせた『トリュフベーカリー』のオリジナルレシピで焼いています」

最近スイーツ好きな女子の間でキャロットケーキが人気らしく、キャロットケーキの食べ歩きをしている人の投稿をインスタグラムでよく見かける。

店によってはクリームがめちゃくちゃ甘いものもある。

トリュフベーカリーのキャロケ(キャロットケーキ好きはこう呼ぶ)は、クリームもケーキも甘すぎず、さっぱり系。しっとりと焼いた生地にスパイスとクルミを練り込んである。

キャロケ好きなら食べる価値があると思う。

【mills by TruffleBAKERY】

ところで『mills by TruffleBAKERY』はどこにあるのか?

善光寺からも小布施からも近い長野市石渡にある。最寄り駅は長野電鉄朝陽駅。大型駐車場があるので、観光やドライブがてらパンを買いに行くといいかも。

「白トリュフの塩パン」を食べたい人は取り置きをしてもらおう。

【mills by TruffleBAKERY】

◼︎住所/長野県長野市石渡170
◼︎電話/026-219-6938
◼︎営業時間/9:00~19:00
◼︎不定休
◼︎大型駐車場あり

(うまいパン/ 中島 茂信)

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