鈴木彩艶も続け!浦和レッズユース出身で「欧州の主要リーグでプレーした」6名の選手

浦和レッズのGK鈴木彩艶に、世界的名門マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が急浮上している。

今季のJ1では18試合すべてで西川周作の控えに回っているが、ルヴァンカップは4試合に出場。さらに、U-22日本代表として臨んだ3月と6月の欧州遠征では、ベンフィカの小久保玲央ブライアンと出場時間を分け合う形で2試合に先発した。

ドイツやオランダを相手にスーパーセーブを連発したパフォーマンスから、ユナイテッドは獲得にGOサインを出したと伝えられている。

鈴木は浦和レッズのアカデミー出身。そこでまだ移籍が決定したわけではないが、浦和レッズユース出身でこれまで「欧州の主要リーグ」でプレーした6名の選手を紹介する。

その前に、まずは鈴木彩艶について改めて紹介。さいたま市浦和区出身。日本代表の未来を担う20歳の大型GKだ。

小学校時代から浦和のアカデミーに所属。17歳だった2020シーズン開幕前に2種登録され、リーグ開幕戦でいきなりベンチ入りしたことで大いに話題となった。

2021年にトップチームへ昇格すると、ルヴァンカップで経験を積み、J1第13節のベガルタ仙台戦でリーグデビュー。

当時同様、現在も西川とのポジション争いで控えに回ることが多いが、U-22日本代表でのプレーを見ても実力と成長は折り紙付き。期待しかない若き守護神だ。

原口元気

1991年5月9日生まれ(32歳)

熊谷市出身。「浦和ユース史上最高の選手」は今のところやはりこの選手だろう。

小学生時代からそのテクニックは全国に知れ渡り、浦和ユース時代には名門バイエルンからオファーを受けたことも。高校3年生になる2009年にプロ契約を結んだ。

すると1年目からいきなり32試合に出場するなど大活躍し、2014年夏に移籍したドイツでは攻守に優れた万能型の選手へと成長。

2018年、浦和ユース出身として初めてのワールドカップ出場を果たし、ベルギー戦で初ゴールも記録した。現在はシュトゥットガルトに所属。

関根貴大

1995年4月19日生まれ(28歳)

鶴ヶ島市出身。世代別代表の常連で10代の頃から将来を嘱望されていたドリブラー。

2014年にトップ昇格を果たすと、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとスーパーサブとしてブレイクし、左右のウィングバックで重要な役割を担うようになっていった。

2017年、サンフレッチェ広島を相手に決めた「6人抜き」のスーパーゴールはこの年のJリーグ最優秀ゴール賞を受賞。

2017年に移籍したドイツ2部のインゴルシュタットでは結果を残すことができなかったが、シント=トロイデンを経て帰還した浦和で今再び主力となりつつある。

新井瑞希

1997年4月14日生まれ(26歳)

北足立郡伊奈町出身。2022シーズンに東京ヴェルディで10番を背負った攻撃的MFだ。

柏レイソルジュニアユースから浦和ユース、さらに本田圭佑が経営に参画したオーストリアのSVホルンでプロ入りという珍しいキャリアを歩んできた。

2017年9月にSC相模原へ加入すると、カターレ富山、東京ヴェルディと着実にステップアップ。そして2022年7月、ポルトガル1部のジウ・ヴィセンテへ期限付き移籍した。

残念ながらポルトガルでの挑戦は約半年という短期間に終わったものの(※リーグ8試合に出場)、今季からJ1の横浜FCでプレーしている。

松尾佑介

1997年7月23日生まれ(25歳)

川口市出身。浦和のアカデミー時代は特に実績のなかった、遅咲きの快速アタッカー。

有名大学から声がかからなかったこともあり、東北の仙台大学へ進学。大学1年次からレギュラーの座を掴み、プロ入りに向けて高い意識で成長していった。

2019年に翌年からの横浜FCが内定すると、同年6月には特別指定選手としてJリーグデビュー。シーズン終盤にはJ1昇格を手繰り寄せるゴールを決めるなど早くも実力を示した。

2022年、アカデミー時代以来の浦和復帰を果たし、ACLでは9試合で6ゴールと大爆発。今年1月からベルギー1部のウェステルローへ期限付き移籍している。

邦本宜裕

1997年10月8日(25歳)

福岡県北九州市で生まれ育ち、スカウトをされて浦和ユースに加わったアタッカー。松尾佑介は浦和ユースの同期に当たる。

当時からその才能は高く評価され、2013年の天皇杯3回戦モンテディオ山形戦、高校1年生ながら途中出場。しかもいきなりゴールを決め。「16歳8日」のクラブ公式戦最年少得点記録を樹立した。

しかし翌2014年、不祥事などで浦和ユースを退団。2015年に加入したアビスパ福岡でも2017年5月に契約解除と、日本では珍しい“悪童”として有名に。

その後は韓国で実績を残し、2020年に移籍した全北現代モータースでは主力としてリーグ優勝に貢献。昨年7月、飲酒運転で契約を解除されたものの、同月にポルトガル1部のカーサ・ピアへ加入している。

橋岡大樹

1999年5月17日生まれ(24歳)

浦和市(※現在のさいたま市桜区)出身。陸上競技選手の橋岡優輝を従兄弟に持つようにアスリート能力に優れたDFだ。

浦和のアカデミーで育ち、2種登録された2017年、ルヴァンカップ準々決勝のセレッソ大阪戦で公式戦デビューを飾った。

2018年にトップ昇格して以降しばらくは主に右ウィングバックで起用され、持ち前のスピードと対人能力を武器に攻撃面でも躍動していた。

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2021年に移籍したシント=トロイデンで攻守ともに磨きをかけ、今年3月に日本代表へ復帰。今夏のステップアップが期待されている。

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