辺野古、埋め立て予定地にサンゴ群体 市民団体「移植もせず埋め立て、見直して」 新基地建設

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設で、ヘリ基地反対協議会海上行動チームは5日、埋め立て予定地内の潜水調査を実施した。調査範囲は8月から埋め立てが予定されている辺野古崎沖合で、予定地内にはシコロサンゴの群体がある。チームによると、サンゴはこれまでの調査時と比べて弱っているように見えたものの、引き続き生息が確認された。

 シコロサンゴの群体は幅約2.9メートル、奥行き約1メートル、高さ約50センチ。サンゴの上部にはシャコ貝が生息し、周辺ではスズメダイが泳ぐ姿も確認された。

 チームによると、シコロサンゴの移植は予定されていないという。メンバーの一人は「移植もせず、サンゴが生息している状態で埋め立てを始めることを見直してほしい。日々の行動で定期的に観察して、工事を止めたい」と話した。

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