コーヒー「最高の一杯」を追求 金ケ崎・CHIBA COFFEE

焙煎機を購入し「みんなで創る最高の一杯」を追求する渡辺達也さん(右)と祐衣さん

 金ケ崎町の「CHIBA COFFEE」の渡辺達也さん(37)、祐衣さん(31)夫妻は「みんなで創る最高の一杯」を掲げ、キッチンカーでコーヒーを提供している。より多くの人に味わってほしいと、6月に念願の業務用焙煎(ばいせん)機を購入。今秋には自宅の一角にテイクアウト専門店を開業予定で「一杯でつながる縁」を大切に、町の新たな名物を目指す。

 町の空き家バンク制度で購入した同町三ケ尻の自宅古民家の一室。火と熱風で焙煎するドイツ製の焙煎機を前に、達也さんは「以前はできなかった浅煎(い)りや中煎りができ、感動した」と喜ぶ。

 2人は7年ほど前、栃木県の人気店「1988 CAFE SHOZO」の社員として出会った。共に「店を持ちたい」との夢があり、同店で働いていた。だが、新型コロナウイルス禍になり店に出ない日も。達也さんは目標の実現へ「今できることをしよう」と焙煎を始めた。

© 株式会社岩手日報社