【最新情報】63メートル・140トンの橋げた落下 2人死亡事故 静清バイパス事故現場から中継 静岡市清水区

静岡市清水区の「静清バイパス」の工事現場で、約63メートルの橋げたが落下し、作業員2人が死亡し6人が重軽傷を負いました。現場から中継です。

(徳増ないる アナウンサー)

「はい、こちらは静岡市清水区尾羽の交差点です、そしてこの先に今回の事故現場があります、この時間も大勢の報道陣が取材をしていまして、こちらには規制線があって、この先 通行止めとなっています、大勢の警察官が捜査していましたが、午後4時を過ぎてから警察の実況見分が一段落したのか、警察の姿や車両はほとんどがここを離れていきました、ただ、先ほど大型のオレンジの車両が入ってきまして、作業員の姿も見えています、そしてその横には落下した橋げたが横たわっています、もう一台のカメラから見てみますと、この橋げたの大きさがよくわかります、長さが約63メートル、重さ140トン、巨大な塊が手前に倒れ込むように落下しました、フェンスの一部が変形してしまっているのもわかります、衝撃の大きさがわかります、そして近くには民家も並んでいて、近所の住人から話を聞くことができました、1人の方は『ドドド…と音がしたあとに地震のような縦揺れを感じた、何かと思って窓の外を見たら作業員が右往左往していて名前を呼んでいた、パトカーと救急車が来た』という方がいました、また『雷が落ちたような感じで、まさかこんなことがあるとは…』と不安を口にする方もいました、現場から中継でお伝えしました」

今回の事故は「横取り」と言われる作業の際に、起きたとみられています。長さ63メートル、重さ140トンの橋げたは、なぜ落下したのでしょうか。

(岡崎謙一 カメラマン リポート)

「静岡市清水区静清バイパスの上空です、建設途中の橋げたが落下し、下の道路を完全にふさいでいます」

なぜ橋げたは落下したのか…。地面に横たわる、全長約63メートルの橋げた。橋脚には、足場の一部とみられるものがぶら下がっています。警察と消防によりますと、午前3時ごろ、静岡市清水区の国道1号「静清バイパス」の工事現場で橋げたが落下し「作業員がケガをしている」と消防に通報がありました。この事故で、53歳の男性作業員と51歳の男性作業員の2人の死亡が確認され、6人が重軽傷を負っています。事故当時、現場には作業員約20人がいて、国交省によりますと、落下した橋げたの長さは約63メートルで重さは140トン、7メートルの高さから落下したということです。当時、2つの橋脚の間に橋げたを架ける作業をしていて、事故は橋脚の上で橋げたを移動させる「横取り」と呼ばれる作業の際に起きたということです。現場近くに住む人は…

(現場近くに住む人)

「雷が落ちたのかなと思ったが、そうじゃなかった、(その後に)救急車の音が聞こえた」

一方、別の区間の工事をしていたという工事関係者は…

(別の現場で作業 工事関係者)

「そのまま落ちた感じですよね」「2~3か月前から道路規制をかけて、作業手順を決めて、時間勝負」「通常じゃ考えられない」

静清バイパスでは、2022年から立体化のための橋げたをかける工事が進められていました。警察は業務上過失致死傷の疑いで、安全管理などに問題がなかったか調べています。

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