岩手県内ブナ「大凶作」、クマ出没に注意 東北森林管理局予測

 東北森林管理局(秋田市)は5日、本年度のブナの開花状況と結実予測を公表した。岩手県は秋に実がほとんどならない「大凶作」となる予測となった。大凶作予測は2019年度以来、4年ぶり。餌を求めるクマの人里への出没が増える可能性が高まり、県などが注意を呼びかける。

 調査は5~6月、県内23地点で目視で実施。花は15カ所が全くなく、7カ所はごくわずか、1カ所は部分的に多くついていた。非開花は内陸北部や沿岸部で多く、盛岡市の山林でもあった。結果を数値化した豊凶指数は0.4で、大凶作の目安となる1.0未満だった。

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