ナイトプール“制限継続”も 優雅な大人の楽しみを 千葉県内ホテル、シーズン到来

今季の開業前に報道関係者に公開されたホテルニューオータニ幕張のナイトプール=千葉市美浜区、2日

 日没後にライトアップしたプールで涼をとる「ナイトプール」の営業が千葉県内ホテルで始まる。新型コロナ5類移行で、4年ぶりに行動制限がない夏を迎える中、ホテルによってはあえて入場人数を抑えめに設定し、ゆったりと満喫する“大人の楽しみ”を提供。新たな照明や設備を導入して「SNS映え」の向上を図ったり、プールサイドでの飲食を充実させたりと、各ホテルは新たな顧客獲得と満足度アップへの工夫を凝らしている。

 ホテルニューオータニ幕張(千葉市美浜区)は8日から今季の営業を開始する。今年は一日に120人の入場制限とした。感染対策の必要があった昨年からはやや増やしたものの、コロナ禍前の250人に比べると半数程度。リラックスした雰囲気の中で夜を楽しんでもらうのが狙いだ。

 定番のピンク色の照明は金曜日のみとする一方で、南国リゾートを意識した黄色のライトアップや、ハワイ風のプレミアムシートなども用意した。市民プールとは異なる「ラグジュアリー(優雅)な空間」の実現を目指したといい、担当者は「年々ブラッシュアップしている」と胸を張る。

 オープンに先立つ2日にはナイトプールを報道関係者に公開。同ホテルの魅力をSNSで発信する登録制の「アンバサダー」なども招き、夏本番を演出した。プールを背景に自撮りしていたプロダンサー、わだうららさん(22)は「『久しぶりの夏』を感じられるような満足できるダンス動画が撮れた」と笑顔。県内在住のタレント、りんさんは「ニューオータニはきれいに整っていて安心感があり、写真も映える」と話した。

 料金はニューオータニ東京と比べておよそ半額となる5千円台に設定。別の担当者によると、幕張では宿泊を伴わない「外来」のナイトプール利用客が6割を占めるといい、家族連れが多い日中のプールとともに気軽な利用を呼びかける。

 アパホテル&リゾート東京ベイ幕張(美浜区)は7日から開催。ナイトプール専用のフードやドリンクを用意するなど、充実感の向上を図る。

 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(浦安市)は22日から。毎週土曜日にはDJがクラブサウンドで盛り上げる「DJナイト」を実施する。

今季の開業前に報道関係者に公開されたホテルニューオータニ幕張のナイトプール=千葉市美浜区
今季の開業前に報道関係者に公開されたホテルニューオータニ幕張のナイトプール=千葉市美浜区

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