サウジと比べてどう?カタールリーグにいた「世界的スーパースター10名」

現在世界のサッカーで存在感を高めているサウジアラビア。大きな投資を行い、急速に多くのスター選手を引き寄せている。

そして、かつてそのように力を入れていたのがカタール。ワールドカップの開催を狙い、2000年代から投資を行ってきた。

今回はそのカタールでプレーしたことがある世界的なスター選手を振り返っていこう。

マルセル・デサイー

所属したクラブ:アル・ガラファ、カタールSC

カタールリーグ所属:2004~2006

フランス代表の伝説的なセンターバックであったマルセル・デサイー。ACミランとチェルシーで活躍し、1998年ワールドカップとEURO2000の優勝に大きく貢献した。「ザ・ロック」と呼ばれた安定性と圧倒的なフィジカル、そしてカリスマ的なリーダーシップに定評があった。

彼が2004年にチェルシーを退団した際、移籍先として選んだのがカタールリーグのアル・ガラファであった。フランス人監督の故ブルーノ・メツ氏に誘われて加入し、リーグ優勝に貢献。2シーズンを中東で過ごした後に現役を引退している。

フランク・デ・ブール

所属したクラブ:アル・ラーヤン、アル・シャーマル

カタールリーグ所属:2004~2006

デサイーと同じくカタールリーグが急成長を遂げた2004年に加入したフランク・デ・ブール。アヤックスとバルセロナで世界屈指のリベロとして活躍したオランダ代表の名ディフェンダーは、ガラタサライとレンジャースに所属したあとカタールへ新天地を求めた。

双子のロナルト・デ・ブールとともにアル・ラーヤンとアル・シャーマルでプレーし、2シーズンを過ごしたあとに現役を引退。怪我もあって多くの試合には出場できなかったものの、2004-05シーズンには5ゴールを決めるなど攻撃面で結果を残している。

ガブリエル・バティストゥータ

所属したクラブ:アル・アラビ

カタールリーグ所属:2003~2004

中田英寿が所属していたローマでともにスクデットを獲得したアルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータ。フィオレンティーナ、ローマ、インテルと最強時代のセリエAで活躍したあと、2003年にカタールリーグへと移籍することになった。

当時はまだそれほど高騰していなかったために800万ドル相当の契約を結んだとされるが、彼はなんと23試合で25ゴールというとてつもない成績を残し、カタールのレジェンドFWであるマンスール・ムフターの記録を

ジョゼップ・グアルディオラ

所属したクラブ:アル・アハリ

カタールリーグ所属:2003~2005

そして今をときめく最強監督のジョゼップ・グアルディオラもカタール・スターズリーグの黎明期を彩った選手だ。バルセロナでのキャリアを2001年に終えたあと、イタリアに渡ってブレシアとローマでプレー。そして2003年にカタールへと渡ってきた。

まだまだトップレベルでやれる能力を残していた彼は2年間リーグ最高の選手と評価される活躍を見せたが、その後欧州からの誘いを断ってメキシコへ。名指揮官フアン・マヌエル・リージョの下で戦術を学び、そして自身も監督としてのキャリアを追求し始めたのだ。

シュテファン・エッフェンベルク

所属したクラブ:アル・アラビ

カタールリーグ所属:2003~2005

バイエルン・ミュンヘンとボルシアMGで活躍し、ドイツ代表でも一時代を築いた気まぐれなカリスマ司令塔。パワフルかつアグレッシブで、そして鋭いパスでゲームをコントロールし、エキセントリックな性格でカリスマ性があった。

2003年にヴォルフスブルクを退団した後、アル・アラビでガブリエル・バティストゥータとチームメイトに。1シーズンをプレーした後に現役引退した。

ジュニーニョ・ペルナンブカーノ

所属したクラブ:アル・ガラファ

カタールリーグ所属:2009~2011

世界一のフリーキッカーとして今なお崇拝されているジュニーニョ・ペルナンブカーノ。リヨンの黄金期を作り上げたブラジル代表MFは、その右足から凄まじい無回転シュートを放つことで有名だった。ワールドカップでも日本代表相手にナックルシュートでゴールを決めている。

フランス・リーグアン7連覇という前人未到の記録を残したあと、2009年夏にカタールのアル・ガラファへと移籍。2シーズンを過ごすなかで多くのタイトルを獲得し、2013年にアメリカへと去っていった。

ラウール・ゴンサレス

所属したクラブ:アル・サッド

カタールリーグ所属:2012~2014

ジュニーニョ・ペルナンブカーノに続いてカタールへと渡った世界のビッグネームは、レアル・マドリーの伝説FWラウール・ゴンサレスだった。シャルケ04で内田篤人とプレーした後、2012年にアル・サッドと契約している。

加入初年度からキャプテンを任されることもあるなど注目の存在となり、アル・サッドの5年ぶりリーグ優勝に大きく貢献。2シーズンを過ごして引退を発表したが、その後現役復帰してアメリカに渡っている。

チャビ・エルナンデス

所属したクラブ:アル・サッド

カタールリーグ所属:2015~2019

カタールに最も多くのキャリアを捧げたスーパースターといえばチャビ・エルナンデスだ。バルセロナで長く活躍した伝説的司令塔は、W杯の開催を控えていたカタールの大使として働きながらアル・サッドで選手としてプレーした。

そしてそのまま選手を引退して監督に就任。アル・サッドを多くのタイトルに導き、そして指導者としての経験を積んで古巣バルセロナへと戻っていった。

サンティ・カソルラ

所属したクラブ:アル・サッド

カタールリーグ所属:2020~2023

欧州ではサッカーのキャリアどころか右足の切断を考えるほどの大怪我に苦しめられたサンティ・カソルラ。しかしアーセナルで奇跡の復活を遂げ、そしてビジャレアルで往年の輝きを取り戻した。

そして2020年、チャビ・エルナンデスが監督を務めるアル・サッドに誘われてカタールへ。それから3シーズンに渡って見事な活躍を見せ、今夏万雷の拍手で送られチームを離れている。

ハメス・ロドリゲス

所属したクラブ:2021~2022

カタールリーグ所属:アル・ラーヤン

2014年のワールドカップで得点王となり、レアル・マドリーへと引き抜かれたコロンビアの至宝。圧倒的な技術とアイデア、そしてクリエイティビティに優れたアタッカーとして世界を席巻した時期もあった。

ただレアル・マドリーでは徐々にそのパフォーマンスを落としてしまい、再起をかけて2020年にエヴァートンへ、そして2021年にアル・ラーヤンへと加入した。残念ながら彼は中東ではあまりうまく行かず、1年を待たずに契約解除になっている。

© 株式会社ファッションニュース通信社