「これが海外か…」岩井千怜に寒さの洗礼 耳当て&カイロで粘りのパープレー

途中から耳当てをしてプレー(撮影/高藪望)

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 初日(6日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)

ラウンドを終えると開口一番、「とにかく寒い!」と笑った。午後組で日没も迫っていた岩井千怜が終盤を迎えるころには気温15℃を下回る冷え込み。特に海に面したホールでは冷たい風にさらされ、体感はさらにタフだった。ポケットにしのばせたカイロでプレーの合間に手を温め、6番(パー5)以降の4ホールは耳当ても着けてプレーした。

「ここまで寒いとは思わなかった。日本ではあまりない(経験だった)ので、『これが海外か…』って」。初出場のメジャーで厳しさに直面しながら、開幕前日に誕生日を迎えたばかりの21歳は持ち前のアグレッシブなゴルフを忘れない。

海に面したホールが続く終盤は特に冷え込んだ(撮影/高藪望)

名物ホールの7番(パー3)は大きめのPWで抑えつつ、しっかり左奥のピンを攻め込んだ。狭いエリアからわずかにエッジまでこぼれても、パターで3mほどをねじ込むバーディ。それでも、「自分の中では攻めているつもりなんですけど、なんだか分からないけど、ショートが多かったと思う。もっともっと、アプローチを攻めていきたい」と物足りなさを口にして改善を誓う。

2日目もファンのためにバーディ量産を誓う(撮影/高藪望)

後半の2ボギーは、いずれもバーディ直後のホールで喫した。「ちょっともったいない」と悔しがり、メジャー初出場でイーブンパー21位とまずまずのスタートとなっても、「(スコア的に)良くはできてないと思います。2アンダーくらいだったら、いいところに行くかなと思った。2打足りずだったので、あした挽回したい」。上だけを見て戦う姿が頼もしい。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン