ナポリへの移籍が噂されている日本代表DF板倉滉(26)だが、本人は残留の意思が強いようだ。ドイツ『Rheinische Post』が伝えた。
2021-22シーズンにシャルケで守備の要となり、チームのブンデスリーガ昇格と2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)優勝に大きく貢献した板倉。その活躍が評価され、2022年7月にはマンチェスター・シティからの武者修行の旅に終止符を打ち、完全移籍でボルシアMGへと加わった。
ブンデスリーガに初挑戦となる板倉だったが、その高い守備能力をいきなり見せつける。
しかし、9月にヒザの重傷を負い離脱。カタール・ワールドカップ(W杯)の出場も危ぶまれたなか、なんとか間に合わせるとW杯でも日本代表のグループステージ3試合に出場。W杯後は再びチームの守備の軸としてプレーし、ブンデスリーガで24試合2アシスト、DFBポカールで1試合に出場していた。
日本代表でも守備の要として活躍する板倉だが、今夏移籍の噂が。バイエルンに韓国代表DFキム・ミンジェが移籍するナポリが獲得に関心。イタリアでは2000万ユーロ(約31億2000万円)のオファーをナポリが出したとも報じられていた。
ボルシアMGは当然1年で板倉を放出する気はなく、『Rheinische Post』ではマネージングディレクター(MD)のステファン・シッパーズ氏が「我々は誰と働きたいかを決める必要があるが、法外なオファーが来た場合、ボルシアのようなクラブはそれについて考えなければならない。それがシステムの一部だ」と語ったことがあり、板倉に限らず高額オファーは考慮するとの姿勢を示していた。
ただ、『Rheinische Post』によれば、板倉は今夏の移籍を考えていないとのこと。ナポリからのオファーはありながらも、ボルシアMGでの将来を考えており、しっかりと守備の重要な役割を担うことになるだろうとされている。
一方で、イタリアでは板倉を歓迎する声が多く、ナポリが粘りを見せる可能性も。本人の意思が揺らぐことがあるのか注目はまだまだ続きそうだ。