スペインを下したイングランドが20大会ぶり3度目の優勝、後半ATに劇的PKストップ《U-21欧州選手権》

[写真:Getty Images]

U-21欧州選手権決勝、U-21イングランド代表vsU-21スペイン代表が8日に行われ、1-0でイングランドが勝利した。

準決勝でイスラエル代表を下したイングランドと、ウクライナ代表を下したスペインによる決勝。

20大会ぶり3度目の優勝目指すイングランドはパーマーとゴードンの2トップとするフラットな[4-4-2]でスタート。

対する2大会ぶり6度目の優勝を目指すスペインはアベル・ルイス、セルヒオ・ゴメス、ロドリの3トップとする[4-3-3]で臨んだ。

立ち上がり、良い入りを見せたイングランドは開始5分、ボックス左にドリブルで侵入したゴードンが決定的なシュートを浴びせたが、GKテナスの好守に阻まれた。

凌いだスペインがボールを握り返していった中、12分に好機。バエナがボックス手前から際どいコントロールシュートを放って応戦した。

さらに19分、CKからパレデスが際どいヘディングシュートを浴びせると、33分にはロドリがミドルシュートを放って牽制。ハーフタイムにかけてもスペインがボールを保持していたが、44分にイングランドに好機。

FKからコルウィルのヘディングシュートが左ポストに直撃した。そして追加タイム4分、ボックス手前右で得たFKから先制する。パーマーの放ったシュートが壁に入っていたカーティス・ジョーンズに当たってディフレクトし、ゴール左に吸い込まれた。

迎えた後半、スペインが前がかる入りとなった中、51分に追いつきかける。FKからアベル・ルイスの放ったヘディングシュートがネットを揺らしたが、VARの末にオフサイドでノーゴールとなった。

スペインの攻勢を受け止めたイングランドが徐々に反撃に転じると、65分には追加点のチャンス。ドリブルでボックス内に侵入したカーティス・ジョーンズが左足でシュート。枠を捉えていたが、GKテナスの好守に阻まれた。

その後もスペインの圧力を受けたイングランドが凌ぐ展開が続くと、追加タイムに与えたPKをGKトラフォードが劇的ストップ。1-0で逃げ切り、1984年大会以来となる20大会ぶり3度目の優勝を果たしている。

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